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by minesketch
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ゴーギャン展

  国立近代美術館で開催中の ゴーギャン展を見て来た
  展示作品のメインは 日本初公開の代表作 謎めいた作品である
 
a0130054_1053038.jpg

  画面左上に書かれているのが、この絵のタイトル
  「我々はどこからきたのか 我々は何者か 我々は何処へいくのか」
   縦139.1cm×横374.6cm ゴーギャン最大の作品
  画面右下の誕生から 左下の死の受け入れへと展開している
  
  54歳の若さで 一人寂しく南海の孤島で病死した彼が
  50歳の時に 精神的遺言として制作した作品であると言う
  日本では初めての公開になったが 正に大作そのもの
  そんな作品が存在していたことを 今回初めて知った 

  本格的に画業に取組んだ期間はおよそ20年
  虚飾に満ちたヨーロッパ文明を拒否してタヒチの野性に生きた彼
  その間に製作された珠玉の作品53点が展示されていた
  彼の個性的審美眼と哲学に裏打ちされた作品群
  どの作品にも 命をかけた真剣さが滲み出ていた

  独自の画業を極め 登り詰めた彼の人生哲学を
  後世に残すべく集大成を試みたのが この大作なのであろう
  しかし、この作品には叫びも主張も答えもないと思う
  ひたすら生きて行く 命を支える根底にあるものは何なのか
  提示された神秘を前にして 呆然と立ち竦むばかりであった

  永遠の命題 見えない真実の世界と対峙したこの大作
  視点を変えれば 彼の生き様の黙示録 とも言えそうである
  何とも奥が深く 謎多く 存在感の強い作品であった
  改めて彼の偉大さを思い 畏敬の念を深める機会となった
                 (同行:家内・上村夫人)
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by minesketch | 2009-09-16 10:10